私たちそれぞれの自分自身の中に小宇宙があって、現象の世界はその投影である大宇宙だと様々な形で語られていますが、タイでの集中したトレーニングを終えた今、今回の大震災でその事を大きく実感する機会を与えられた気がしています。
自分の内側に意識を向けると、本当に様々な事が見えてきます。地球に起きている事柄も、日本に起きている事柄も、人々の中に起きている事柄も、ありありと感じる事ができます。(それが正しい理解なのか定かではありませんが、少なくとも思考ではなくエネルギーの流れで感じているので、ある程度信頼できるものだと直感的に感じていますし、ボブをはじめ、信頼できる方々と同様の洞察で在る事は確認しています)
瞑想を続けていくと、思考や価値判断に捕われないで、自然とあるがままに全てを見ることが出来る様になっていきます。個的な感覚に強い執着や恐れがあると中々難しいかもしれませんが、全体性(空)のマインドは私たちの中にもともと存在していますので、本来誰でも可能なことでしょう。
そこにいたる過程では、いかに個的な自分が歪んだものの見方をしてきたか、そこにあるものを恐れて無視して見ない様にしてきたか、歪んだものの見方から不必要なものを創りだして来たか、気づかされる様なことが起こります。
個的な自分からそれらを見て癒していこうとすると、そこにまた価値判断が生まれ、自己卑下したり、落ち込んだり、どうしようもない罪悪感で自他を裁く事をしてしまいます。だから、人はそのことから逃げたり、隠れたりしてしまいがちです。
空の意識には、2元的な価値判断がありません。その純粋な意識から自分自身を見るとき、私たちは赦され、自由に感じるままに生き生きと創造する事が可能なのだという事を知ります。ただ純粋に自分であればよかったのだと理解します。
今回の震災で、この個的な自分から、全体的な自分の視点への転換が、日本の多くの皆さんの中に自然に起こった様です。瞑想をしていてもしていなくてもそれは起こりました。でもそれが何で在るか知らない人がまだまだ大勢います。
私にできることは、少しでもその真実や真の癒しを伝えていくこと、どの瞬間も自分自身を自由に生きること、それだけです。
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